筋肉の内分泌機能・代謝機能の低下にはトレーニング/動脈硬化・脂肪分解・ダイエット・痩身にも効果的/パーソナルトレーニングジム レプレ

LEPRE式カラダ辞典

筋肉は内分泌器官

協力(提携先):医療法人社団ひのき会証クリニック・株式会社マメキカク

加齢による機能の低下

加齢とともにカラダの内分泌機能代謝機能低下していきます。
特にホルモンの分泌低下は老化に深く関わっているとされています。
内分泌・代謝機能を向上させるためには、トレーニングが効果的でほとんどのホルモンの分泌が上がります。
トレーニング時の筋力発揮そのものによる筋内圧の上昇を利用することで、
運動中の筋内循環動態、酸素動態、代謝環境など
成長ホルモンなどのホルモンの分泌調節において重要とされています。
これは、筋肉内に代謝産物などの蓄積が生じることで、
感覚信号が最終的に視床下部へと伝えられ成長ホルモンなどの下垂体ホルモン分泌を促すと考えられています。
これを代謝物受容反射といいます。

※代謝産物・・・カラダの中で化学変化を受けて作られる物質のこと。
※下垂体ホルモン・・・脳の下垂体の前葉、後葉から分泌されるホルモンのこと。

トレーニングによる内分泌で動脈硬化を防ぐ

筋運動後にインターロイキン-6という物質の血中濃度が上がることがわかっています。
インターロイキンは、白血球の間で情報伝達をするタンパク質で、
炎症・むくみなどの一連の免疫反応が起こる時に白血球から分泌されるサイトカインの一種です。
筋が運動をすると筋繊維そのものからインターロイキン-6が分泌され、
増加した血中インターロイキン-6が血管壁に対して炎症を起こしにくくする抗炎症作用をもち、動脈硬化を予防する効果があります。
また、ダイエットや痩身にも重要な脂肪組織における脂肪分解の促進をする働きもあります。
このことから、筋肉がトレーニングなどによって内分泌器官になるということを示しています。

※サイトカイン・・・微量生理活性タンパク質の総称のこと。免疫や炎症に関与する物質が多く、主に特定の細胞間の情報伝達を担っている。

資料:
究極のトレーニング 最新スポーツ生理学と効率的カラダづくり 石井直方    
健康の基盤としての筋肉 石井直方    
筋運動が引き起こす内分泌・代謝反応 日本香粧品学会誌記事 石井直方