協力(提携先):医療法人社団ひのき会証クリニック・株式会社マメキカク
むくみの理由
むくみには様々な理由があります。
- 静脈の流れが悪い
- 姿勢が悪い
- 深部リンパが滞っている
などがあります。
それぞれの細かい理由をご説明します。
静脈の流れが悪い
静脈の流れが悪くなるのにも理由があります。
まず、カラダに老廃物が多いということ。
老廃物が多いとリンパが処理しきれずにリンパ液に残ります。
リンパ液に溜まっていると細胞の老廃物がリンパに流せないため静脈の流れも滞ります。
次に、筋ポンプの力が弱いということ。
静脈血は心臓の収縮・筋ポンプ・呼吸ポンプの圧力を受けます。
その為、筋ポンプが弱いと静脈の流れが悪くなります。
また、リンパ管にはポンプの役目をしてくれるところがないため筋ポンプ力が更に大切になってきます。
きちんと継続的に筋肉を使っていないと流れてくれません。
次に、アルブミン不足です。
アルブミンは動物性たんぱくに多く含まれるタンパク質です。
アルブミンは毛細血管から外へ出て細胞にある老廃物を回収しリンパ管に運ぶ役目をしています。
アルブミンの低下は、肝臓の機能低下、腎臓の機能低下、タンパク質摂取量の不足で起こります。
タンパク質摂取不足は女性に多く、常にむくんでいる方は意識的に動物性タンパク質を摂取しアルブミンによって
水分移動を促してあげるとよいでしょう。
ただし、腕や脚などを指で押して凹んだまま戻りにくかったり、いつまでも靴下の跡が取れなかったりする場合は、
逆にタンパク質や脂質の摂り過ぎですので摂取を控えめにしましょう。
姿勢が悪い
姿勢が悪いとリンパが圧迫されやすくなるため、流れが滞りむくみの原因になります。
猫背になると内蔵が圧迫されやすくなるため、毛細血管の多い心臓や肝臓の機能が落ちます。
そうすると必然的に血液循環が悪くなりむくみが発生します。
そして、猫背は骨盤の後傾も促すため骨盤後傾により内蔵が下に落ちてきやすく胃下垂にもなりやすくなります。
また、内蔵が下に落ちてくることによって鼠径部(股関節付近)も圧迫され深部リンパ管が圧迫されてしまいます。
また、猫背により呼吸も正しく行えなくなるため酸素の供給が悪く血流に影響をもたらすこともむくみの原因になります。
深部リンパの滞り
上記にもあるように内臓が落ちてくることで深部リンパが圧迫されてむくみの原因になります。
加えて内蔵の冷えも深部リンパの滞りの原因になります。
深部リンパは内蔵の付近にあるため冷えの影響を受けやすいのです。
夏にむくみが出やすくなるのはこの影響も大いに関係があります。
温かいものを摂取するように心がけて出来るだけ内蔵を冷やさないようにしましょう。
最近ではスーパーでも夏に鍋の材料などが売れるようになってきているようですので、自然とカラダが欲しているのかもしれませんね。
ちなみに、内蔵が活発に活動できる温度が36度と言われています。
出来るだけ36度以下にならないように気をつけましょう。
むくみをとるために
- 温かいものと動物性タンパク質を積極的に摂る
- 姿勢を正す(骨盤を正しい位置にし、胸を開く)
- 内蔵を温める(ホットパック等でお腹や子宮を温める)
- 股関節をストレッチして大腰筋をほぐす
- 筋力トレーニングでポンプ作用を上げる
- 関節運動を行う
など。
日常生活の中でこれは出来ている言えるものはありましたか?
おそらくどれもが当てはまらないのではないかと思います。
むくみの原因が何かによって対処法が変わってきますが、改善を促すことは出来ます。
むくみは不健康のサインです。
甘くみないで免疫機能や老廃物の排出のためにもしっかりと対処していくことが大切です。
資料:リンパ系の働き 株式会社マメキカク