協力(提携先):医療法人社団ひのき会証クリニック・株式会社マメキカク
加齢と筋組織(30歳~50歳)
30歳から50歳までの間に人間の筋肉量はゆっくりと着実に減少し、
筋肉は線維性結合組織と脂肪組織に大きく入れ替わります。
この間に全体としての筋肉量は約10%失われます。
これに伴い、
- 最大筋力の低下
- 筋反射の遅れ
- 弾性の低下
などがみられ、その結果、活動性の減少につながっていくことになります。
加齢に伴い(筋肉量の減少に伴い)、収縮が遅い酸化型筋線維の数が相対的に増加するわけですが、他の筋の筋線維が萎縮することの他に、筋肉がこの酸化型筋線維に変換されてしまうことが、筋肉の老化の原因と思われます。
加齢と筋組織(50歳~80歳)
50~80歳の間に筋量はさらに40%失われます。
筋力の低下は60~65歳になるまでには本人に認識されないことが多いのですが、
この頃に、階段を上ったり、椅子から立ち上がったりの動作に困難を感じ始め、
ようやく下肢の筋力低下を感じる方が多いようです。
運動はどの年齢においても、これら筋肉の老化現象の対策に効果的です。
筋力低下を遅らせることはもちろん、さらには逆転させることができます。
資料:トートラ 人体の構造と機能(第4版)