運動に最適な湿度・温度と水分補給|レプレ式カラダ辞典

LEPRE式カラダ辞典

冬の脱水

協力(提携先):医療法人社団ひのき会証クリニック・株式会社マメキカク

どのくらいの湿度と温度で運動すると良いのか?

どのくらいの湿度と温度で運動すると良いのか?

運動に適した温度や湿度は?と言っても、とても幅があります。
運動をした後、たくさん汗をかいていると、とても満足感があるものですが、実は汗の量と運動量、運動効果、エネルギー消費量にはほぼ関係がありません。
室温や湿度が高ければ、同じ運動強度でも汗は多く出ますし、低ければ体温上昇が抑えられるので、汗はあまりかきません。
また、ウォーミングアップをしっかりすると汗が出やすいですし、体調によっても汗の出方は違います。

運動に適した室温には個人差があるのです。
さらに、基本的には、実施する運動によっても異なります。
柔軟性を高めるもの、筋力アップを図るもの、有酸素運動。
運動の三本柱と言われるこの3つを組み合わせてのトレーニングが基本ですが、各々のトレーニングでは適正な室温も違います。

柔軟性
28度~30度
ストレッチは非常に消極的な運動で、なかなか心拍数が上がったり筋温が上がったりすることはありません。
その上室温が低いと、身体に力が入るので、トレーニングがやりにくくなります。
少し暑いくらいで行う方が望ましいとされます。
筋力トレーニング
26度~28度
少し暑いように感じるかもしれませんが、人体を守るためには少し暖かい方が安全。
血液循環もよくなるので怪我をしにくく、また、筋肉を回復させるホルモンが出やすい温度でもあります。
有酸素運動
22~24度
動きが激しいため体から熱が出て、また、出た汗をどんどん蒸発させる必要があります。
※ちなみに睡眠に適した温度は25度前後。湿度は50~60%です。

汗の出方

何れにしても、個人の体質・運動の程度・経過時間などによって、常に適した室温に調整する事は不可能と言えます。
そもそも適した室温というのは、その運動が効果的に安全にできる温度です。
暑さを我慢して汗を出しても、心臓に負担かけるだけで運動の効果は上がりにくくなり、トレーニングの質が低下します。
むやみに部屋を冷やすことも怪我の原因になります。周りの迷惑にもなるでしょう。

気候の変化の激しい日本では、暑さや寒さを避けて室内で運動をする事は大変メリットがあります。
レプレでは、お一人お一人の体調、運動強度、当日の気温、湿度に気を配り効果的かつ安全にトレーニングができるようにしております。
衣服の着脱も重要です。
グループではない、パーソナルトレーニングだからこそできることです。

運動中の最適な水分補給

運動中の最適な水分補給

最適の水分摂取量を決定する最も良い方法は、運動の前と後(間)に体重を測ることです。
減少した場合は同量以上の水を飲んで体内の水分量を調節しましょう。

減少水分量と身体の反応
水分減少2%:強い喉の渇き
水分減少4%:だるさ めまい 頭痛
水分減少6%:汗が止まる、体温上昇
低ナトリウム血症
マラソン、トライアスロンなど数時間~数十時間に及ぶスポーツでは、塩分の摂取不足や水の過剰摂取によって、低ナトリウム血症が起こることが報告されています。低ナトリウム血証が起こると、倦怠感、吐き気、嘔吐、筋痙攣などの症状がみられます。重症では肺水腫や意識障害がおきます。
このような長時間の運動では塩分(0.1~0.2%食塩水)を摂取するとともに、水を過剰に摂取しないように注意する必要があります。